2023年8月23日の猛暑日、最上川さみだれ大堰に行きました

Good Luck Stream | 2023年8月23日の猛暑日、最上川さみだれ大堰に行きました

 

2023年の夏は記録的な猛暑です。
人間の体温を超える日が続いております。

 

暑いだけではありません。雨も降っておりません。
8月になってから、まとまった雨が降った記憶がないのです。
夜間の涼風を促す夕立もないので、熱帯夜のまま、日の出を向かえるという酷暑のスパイラルに一時の休息もないのです。

 

家の前に公園があるのですが、普段は近所の子供たちが集まって賑やかなんですが、夏休みの間、無人の公園として、

シィーーーンとしてました。
夕涼みで佇む人、夜に花火で遊ぶ人も居ないのです。

 

このように連日の猛暑は日常生活で大きな影響を受けておりますが、最大の不安は、農作物への影響ではないでしょうか?

枝豆の収穫も、前倒しで行われ、稲作の高温障害や野菜の品質にも多大な影響を与えるというニュースが報道されております。
また連日の猛暑で乳牛の食欲が低下し、乳量も減少してるため、酪農家の皆様も大変苦労されてると思われます。

 


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このような酷暑の中、私の無意識は暑さのウネリに流され、ふと気付いたら最上川を徘徊しておりました。
深夜徘徊ならぬ、炎天下での猛暑徘徊です。

さみだれを集めて早し最上川

by 松尾芭蕉

日本三大急流の最上川
全国的にも有名な川です。

 

山形県内には小さな川を含めると、500河川以上の川があります。
その大部分の河川が最上川に流入し、日本海に流下しております。
まさに山形の大本流、川のボスみたいな存在なのです。

 

その大河でさえも、連日のカラカラ猛暑による渇水で、川底がむき出しになっておりました。
水量が減り、流れがゆるく、川幅も細くなってたので、

この時期に初めて最上川を見た東京の人は、

えっ!江戸川より水量が少ない・・・

どこが大河なの?

あれっ!隅田川より流れが遅い・・・

三大急流って本当なの?

と思われるかもしれません。
本当に渇水状態が酷く、流れがやせ細っておりました。

 

実は私、渇水状態の最上川が大好きなのです。
河川徘徊してて、最もテンションが上がるのが、渇水時期の河川。

渇水で川底がむき出しになると、今まで水量に覆われ隠れた水際や地形のシルエットが露わになり、

見てはいけないもの見てしまった!
とゾクゾクした気分になります。

これは最上川に限った事ではなく、赤川や日向川などの中規模河川でも、同様のモチベーションになります。

最上川下流域における、ちょうど庄内町と戸沢村の境界付近に、「さみだれ大堰」というゴム堰があります。

ゴムを膨らませて、水量を調整するラバーダムとも言われ、農業用水や工業用水を渇水から守り、水量を維持するために設置された可動堰です。
実はこのさみだれ大堰、日本最大のラバーダムなのですが、この事実を知る人は山形県内でも、一部のマニアだけで、地元の人達ですらあまり知られてないのです。

 

2023年の連日の猛暑、雨不足が続く中、さみだれ大堰は、渇水で最上川が干上がらないように、地味に機能しておりました。

 

庄内地方から新庄市方面に向かう時に、
最上川沿いの国道47号線を通ると思います。

戸沢村に近づいた際には、人知れず渇水対策に貢献してる、この巨大なラバーダムの事を思い出して頂けたら、私はうれしく思います。

~Good Luck Stream~
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